あいさつの大切さ:日常における小さな気配り
2024年6月16日 Vol.991
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
今日は「あいさつ」について書きます。
つばめ学院でも来た時と帰る時には元気に気持ちよくあいさつするよう指導をしています。
普段おとなしい子が無理に大きな声を出す必要はありませんが、ちゃんと相手や場に聞こえるようにはっきりと声を出すことは大切です。
私個人としては、「あいさつするのは当たり前だ。ちゃんとしろ」ということで良いと思っています。
とはいえ、今日は「なんであいさつする必要があるの?」という問いに対して、分かりやすい説明を一つご提示できればと考えています。
「あいさつしない自由」がある?
きっかけは、あるネットニュースでした。
とある番組で、若者の一人が「あいさつしたくない人にはしない自由もあっていい」と発言していました。
それを見て「なるほどぉ」と思いつつも、「それだと君が困るよ」と私は思いました。その理由を書きます。
靴磨きをして気付いたこと
いきなり脇道にそれますね。すいません。
会社員をしている時に、友人の結婚式の引き出物で「靴磨きセット」をもらったことがあります。ずいぶんと気の利いた引き出物ですよね。
それまで、自分の靴に全く関心を払っていなかったのですが、せっかくの頂きものを使わないのも申し訳ないので、ネットで調べながら自分の靴をせっせと磨いてみました。
磨いてみると、その違いは初心者の目にもはっきり分かりました。
「いや〜全然違うもんだねぇ」と悦に入ったのですが、後日、自分の変化に気づいたのです。
自分の靴をきれいに磨くと、他の人の靴がやたらと気になるようになったのです。
意味は違いますが、「足元を見る」ようになったのです。
靴の品質を瞬時に判断することはできません。しかし、手入れがされているかは見ればすぐに分かります。
私はそれまで全く自分の靴に関心を向けていなかったので、「これまでどれだけ恥ずかしい思いをしていたんだろう」と情けない気持ちになりました。
誰に見られているか、という視点
ひとつ質問をします。
いつも会うたびに気持ち良いあいさつをしてくれる人にどんな印象をもちますか?
「いい感じの人だな」って思いますよね。
自分が「あいさつ」に対してどういう思いを持っていたとしても、気持ちが良いあいさつをする人に対しては、基本的にポジティブな印象を持つはずなんです。
気持ちの良いあいさつをする人は、おそらく意識してあいさつをしているはずです。
もしかすると意識せずともできるくらいに馴染んでいるかもしれません。
「あいさつをしない」という事は、そういう「いい感じの人」から「あ、この人はあいさつしないんだ」と思われる可能性が高いということです。
そして、「あいさつがなくても気にしない」という人は、その人自身もあいさつしないことが多いでしょう。
思いやりのある人。賢明な人。頼りがいのある人。
ポジティブな感性を持っている人たちの多くは「あいさつをする人」です。そして、「あいさつをする人」は、「あいさつ」に対する感度が高いのです。
もちろん「あいさつ」だけで他人を判断しない思慮深さを持ち合わせていると思いますが、感度が高いことは間違いないのです。
そのことを知らないがゆえに損をするのはもったいないことです。
「中身で勝負」するためには、「入口で損をしない」ことも大切なのではないでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。