子どもの自信を育む:効果的な家庭学習のサポート戦略
2024年2月7日 Vol.984
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
つばめ学院は年に3回の保護者面談の時期を迎えています。
毎日、生徒の保護者の方々といろいろとお話をさせて頂いています。
お話を伺うなかで気づいたことの一つが、
ご家庭でお子さんの勉強を見てくださっている保護者が何人もいることです。
小学生の宿題や、中学生の試験勉強など、お家で勉強するお子さんの近くで声がけをしているという話を聞いてとても嬉しくなりました。
今日はご家庭でお子さんの勉強を見るときに効果の上がる方法をお伝えしようと思います。
人はムチでは走らない
「お子さんが勉強するそばで励ます」というのは、つばめ学院の授業の大事な柱ですから、どうすれば良いかというのは得意分野です。
しかしこの点について、私は塾を作った当初はとても未熟でした。
生徒に「もっともっと!」と期待をかけすぎて、「いや、まだまだだ!」と叱咤してばかりいたような気がします。
競走馬にバシバシとムチを入れて走らせるようなイメージでしょうか。
しかし、人間はバシバシとムチを入れても意欲的に前に走り出してはくれないものです。
頑張りを認めることが全ての基本
「ムチをいれても走らない」人間はどうすれば良いのでしょうか。
もちろん、その子の頑張りを認めることです。
人間はムチよりも遥かに強力な「言葉」を使うことができます。
その「言葉」の力でお子さんの意欲をぐいぐい引き出せば良いわけです。
「頑張ったね」「良くなっているね」と、お子さんの良い面を強化することができれば、お子さんも笑顔で勉強にむかってくれるはずです。
さて。
ここで、わりと大きめの問題がひとつあります。
頑張ってない
良いところがない
というか、全然やらない。。。。
そういう場合ってありますよね。
いや、そういう場合ばっかりですよね。
ゲームチェンジしましょう
われわれ大人としては、お子さんに勉強を頑張ってほしいわけですが、「頑張れ」といっても頑張る子が少ないわけです。
そうであれば、大人の側が「ゲームのルールを変える」という手段があります。
ルールを変える、とはどういうことでしょうか。
「ちゃんと勉強させる」「ワークを◯ページ進めさせる」「単語を◯個覚えさせる」というルールをいったん忘れるということです。
新たなルールは、新たなルールは、「今、この子の中にどれだけ「よくやった」を見つけられるか」ということです。
不機嫌な顔、だらけた姿勢、投げやりな視線。
もはやチート級のラスボスのように見えるその姿の中から、「よくやった」という糸口を見つけて拡げていく。
そういうゲームだと思うと、少しだけワクワクしませんか。
ラスボスを攻略せよ
では、攻略編に進みます。
基本的な考え方は、「良いところを褒める」ではなく、「褒めるべき良い点を意地でも探す」という姿勢が大切なのだというものです。
そして、何かを促すときには、必ず「肯定指示」を使います。
「否定指示」を使うと、お子さんが何をすれば良いかわからないばかりか、頑張りを認めることも難しくなるからです。
「否定指示」とは「〜しない」という指示です。
「肯定指示」とは「〜してね」という指示です。
「だらだら座らないの」より「まっすぐ座ろうか」
「こんなに細かく小さく書いても読めないでしょ?」より「ゆっくりでいいから、大きくはっきりと書いてみようね」
「さっきから進んでいないじゃないか」より「これから5分でそのページを終わらせようか」
という感じです。
肯定指示を出して、やったら褒める!
やらなかったら、しばらくして別の指示。
これをいくつか繰り返していくと、自然に「よくやった」がたまっていきます。
勉強の最後に、その「よくやった」をまとめてフィードバックしてあげます。これでお子さんの自己肯定感も高まるはずです。
お家での勉強をするたびにお子さんの自己肯定感が高まるなんて素晴らしいですよね。
ぜひともお家で試してみてください。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。