親の笑顔が子供のエネルギー源 – 塾長からの夏のメッセージ
2023年8月5日 Vol.976
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
夏休み真っ只中です。
つばめ学院でも夏期講習が盛り上がっています。
今日はそんな夏期講習を受ける生徒ではなく、お家で迎えるご両親について書こうと思います。
厳しいお話かもしれませんが、かなり正しい自信はあります。
言えば言うほど伸びない
私は以前から、「お父さんお母さんが、偏差値、偏差値と言うと偏差値が伸びないですよ」とか「点数、点数と言いすぎると点数が伸びないですよ」とお話をしていました。
ただ、これは経験的にそう感じていただけで 「なぜそうなるのか」について、納得しやすい説明はできていませんでした。
その「なぜそうなるか」について、今日はお伝えできるのではないかと思っています。
お子さんのエネルギーはご両親の笑顔
勉強というものは、「やればできるもの」です。
誰もが正しく努力を重ねれば、それは「必ず」できるようになります。
大人にとっては自明な事実です。
それでも、子どもにとっては自明ではないんです。
「俺はバカなんじゃないか」
「私はいくらやってもダメなんじゃないか」
そんな思いと戦う必要が、生徒達には実はあるんです。
「やればできる」は、やってみて「できた」経験がないと実感できません。
多くの生徒がその「実感」をいま積み上げているのです。
だとすれば、そこに大人が考える以上のエネルギーが必要になるはずです。
そのエネルギーはどこからくるのか。
それはご両親の「笑顔」です。
勉強することで、お父さんやお母さんが喜んでくれる。その事実はお子さんに膨大なエネルギーを与えてくれます。
勉強すればするほど、親が喜ぶ。
これは、お子さんにとってエネルギーの「永久機関」なんです。
笑顔を見せてくれていますか?
最初のお話に戻します。
「偏差値、偏差値というと偏差値が伸びませんよ」
この言葉の意味をわかって頂けるのではないでしょうか。
お子さんが勉強すればするほど、顔が険しくなる方もいるかもしれません。
「やっただけじゃダメなんだ。結果を出さなきゃ意味がない」
それは確かに正しいご意見です。
しかし、その言葉を言う時の表情が笑顔であることはないです。
勉強すればするほど、親の顔が険しくなる。
そんな状況で頑張れる子はほとんどいません。
それでも頑張れる子は確かにいます。しかし、その子に心のエネルギーは補給されません。
「やってもできないかも」という不安に立ち向かうエネルギーがなくなってしまうんです。
そうなった時に、おそらくお子さんは「無意識的」にこう判断するはずなんです。
「親の笑顔が見られないならば、せめて険しい表情は見ないですませたい」
この無意識の希望を満足させる方法があります。
それが、「頑張っているけど、できない」です。
本気で頑張るほどに心のエネルギーはないけれど、頑張っている形をつくることはできます。
最も警戒すべき事は、これが「無意識」に進行することです。
誰も何も悪くないのに、状況だけ悪化します。
回避する方法はシンプルです。
お子さんが勉強する姿を喜んでください。
その姿は、大人が満足するレベルではないかもしれません。
それでも笑顔を見せてあげてください。
それがお子さんのエネルギーになり、より高いハードルを超える原動力になります。
「そうは言っても・・・」と感じた時には自分に問いかけてください。
「これは親が不安なだけじゃないか」と。
私はいつも不安です。
「これで大丈夫か?」って、思っています。
でも、そこからしか前には進めません。
そして、前に進むためには「笑顔」が必要なんです。
お子さんに「笑顔」を見せていますか?
最後まで読んで頂いてありがとうございます。