学習意欲を引き出す話
2023年7月12日 Vol.974
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
私が大学院に進学した時に聞いたお話をご紹介します。
私はこのお話が大好きで、教室でも生徒たちに良く話しているんです。
気に入って気に入って頂けたら、是非ともお子さんに話してあげてください。
その先生は言った
私が大学院に進学した時に、入学直後のガイダンスがありました。
そこで「かなり偉い(=ご年配の)先生」が学生たちの前でお話をしてくれたんです。
「君たちは今日からここで多くの知識と経験を得てくれるでしょう。
そこで、この話を覚えておいてほしいのです。
知識の量とは風船の体積です。知識が増えれば増えるほど風船の体積が増えるのです。
そして、分からない事や知らない事というのは表面積です。
つまり、知識や経験が増えれば増えるほど、分からない事や知らない事が増えるということなんです。」
衝撃的でした。
それまでの私は知識が増えれば、知らない事は減るものだと思っていました。
しかし、その先生は全く逆だと言ったのです。
知識が増えると、知らない事も増える。と。
正直な事を言えば、私はその話を聞いた時にはピンときていませんでした。
しかし、今となればこの私でもその意味は痛いほどわかります。
知れば知るほどに無知な自分に気づくんです。
無知の知。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
AI時代だからこそ
インターネットやAIが当たり前の世界になりました。
どんな事でも調べればすぐに答えが見つかる時代かもしれません。
それだからこそ。
学ばねばならないと思うのです。
学ぶ事で「無知な自分」に気付けます。
無知を自覚すれば調べます。
分からない事や疑問に感じる事があれば、調べようとする意欲が湧きます。
学ばなければその意欲が湧かないのです。
学んで、学んで。
調べて、調べて。
考えて、考えて。
そして分からない事だらけになるんです。
それが素晴らしい。
問題はそこじゃない
AIと教育の話が多くの場で話題になっています。
AIを教育に組み込むメリットとして、
「意欲はあっても、お金や地域の問題で学べない子にとっては希望の光になる」
という意見があります。
私は、問題はそこじゃないと思うのです。
意欲がないんです。
それが問題なんです。
お子さんは
「勉強したい」と言いますか?
「勉強なんてしたくない」と言いませんか?
「勉強して何になるんだ」と言っていませんか?
それは学ぶことでしか解消しないんです。
勉強するしかないんです。
勉強することによって意欲を生み出すんです。
そんな事ができるのか?
できます。
それを、つばめ学院の卒業生達が私に身をもって教えてくれたんです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。