AI時代の学力観① 知識と興味:ネット検索だけでは足りない

2023年5月12日 Vol.967

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。


本日のブログでは、AI時代における学力観について書きます。
AIが多くの人々にとって当たり前の存在になりつつあります。
他方、それによって誤解も拡大していると感じています。私は塾の現場で生徒たちを観察している立場にありますので、その視点から得たものをお伝えしたいと思います。

暗記は不要?

まずは暗記についてですが、AIやインターネットの普及により、「暗記」は不要とする意見が増えました。
しかし、ご存知でしょうか、「暗記」は実は私たちに「関心」を引き起こす役割があるのです。
人は既知の情報に対して関心を持ち、知らないことには関心を持てないのです。
つまり、暗記は知識の基盤を作り、新たな学びの興味を生むのです。

ウクライナについて知っていること

最近、ロシアとウクライナの情勢が多くの人々の関心事となっています。
私自身、戦争が始まった当初はウクライナについてほとんど知りませんでした。
しかし、ウクライナの大統領が元コメディアンであることを知ると、次のニュースからは「あの人か」と興味を持つようになりました。
また、ウクライナが穀倉地帯として重要であることを知れば、日本でも食料品の価格が上がる可能性があるため、さらに興味が深まります。
このように、興味は「知っていること」を基に生まれるものなのです。
つまり、多くの知識を持つことは、多くの「興味の基盤」を持つことを意味します。

知識が関心を生む

ネットで簡単に調べられるから、覚える必要はないという意見もありますが、その考え方には注意が必要です。
なぜなら、知識がなければ興味も湧かないからです。
つまり、知識がないということは、「ネットで検索しようとも思わない」ということになります。
ですから、自分で学び、知識を身につけることが重要です。ネットには豊富な情報がありますが、関心を持ち、主体的に学ぶ姿勢を持つことが大切です。

今回は知識について触れましたが、次回は数学や計算に焦点を当てる予定です。
現代のコンピュータサイエンスが高度に発展した世界において、普通の子供たちが数学を学ぶ意義はどこにあるのか、それについてお伝えしたいと考えています。
数学は論理的思考や問題解決能力の養成に役立ちますし、数学的な基礎はコンピュータの理解やデジタル世界の探求にも欠かせません。
次回の記事で、数学の学習の重要性や実生活での応用例について具体的にお伝えしますので、お楽しみにしてください。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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