「相手に期待する」はもう古い
2022年10月9日 Vol.951
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
夏期講習が明けてしばらくブログの更新がストップしてしましました。今週からしっかり再開していこうと思います。
今日のブログでは私が最近気になっているお話を書こうと思います。
結論から言ってしまえば、男女間の所得差が狭まると、世帯間の所得格差が広がるのではないか、というお話です。
昭和の古い感覚
塾で生徒に話すと驚かれるのですが、私が中学生の頃は男子は「家庭科」を受けなくて良かったんですよね。
男子は「技術科」。女子は「家庭科」。
このブログをお読みの方の中にも、そんな人が多いのではないでしょうか。
私が中学生だった昭和には「男は外で働き、女は家で家事をする」という考え方がはっきりとありましたし、わりと「当たり前」の感覚でした。
もちろん、今は違います。社会や家庭での役割を性別をもとに考える事はあってはならないことです。
たまにお子さんの進学のお話をすると、「うちの子は女の子ですから、、、」と進学に対して消極的な発言をされる保護者がおられますが、そこは明確に否定させてもらいます。
「進学に男女差はありません」と、お伝えしています。
男女間の所得差はゼロを目指す
当然ながら今の社会は「男だから」や「女だから」といった理由での所得差は認められません。また、認められるべきではないでしょう。
もちろん、まだまだ差がゼロには至っていませんが、「性別による所得差ゼロ」を目指して社会は進んでいくことは間違いなさそうです。
これからの社会に生きる生徒達が分かっておくべき事があります。
それは、もし将来結婚をし家庭を築く(またはそれに準ずる関係を構築する)場合、その世帯所得が「自分の所得の2倍」になるという事です。
年収が1,000万の人のパートナーは1,000万程度である可能性が高く、世帯収入は2,000万です。
年収が300万の人のパートナーは300万程度である可能性が高く、世帯収入は600万です。
これはかなり乱暴なお話に聞こえるかもしれませんが、ある程度の根拠もあると思っています。
出会いはどこにある?
「自分の将来のパートナーとどこで出会うのか?」これも、私が塾の教室で生徒にお話することです。
結婚した友人たちを見て判断できるのは、多くの人が「大学時代」や「職場関係」で出会った人と結婚するということです。
これは極めて重要な事だろうと思います。
国立大学に進学した人は国立大学の人と結婚する可能性が高くなるし、金融機関に就職した人は金融業界または自分と同水準の賃金体系の職の人と結婚する可能性が高くなります。
これは良い悪いというレベルの話ではなく、私がまわりを見渡すと「そうなっている」というだけの話です。
出会いと好みの問題です。
逆に、コンビニでバイトをしていたり、UberEATSで生活費を稼いでいる人が大手企業の正社員や有望ベンチャー企業の役員と恋をする可能性は極めて低くなります。
繰り返しますが、コンビニはダメで、ベンチャー企業の役員が良いと言いたいのではありません。あくまで可能性が限定されるという事を強調したいのです。
中高生達と話をしていると、将来のお金にこだわる子は多いのですが、進学先や所属先には無関心な子が多いのも事実です。
保護者の方とお話をしても、「将来の仕事のことは、まあ自分でいずれヤりたい事を見つけてもらえれば」とのんびりとしたご意見が多いです。
しかし本当に「いずれ」で良いのでしょうか。その時、お子さんが「今の理想」を実現できる世界に入れるのでしょうか。
「いずれ」が来たとの時に。「今さらそんな事言われても」とならないために、出来る限りの準備はしておいて欲しいのです。
昭和のように「相手に期待する」という選択肢は確実に消えつつあるんです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。