脳の自動運転を活用する
2022年7月12日 Vol.948
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
今日は多くの生徒が大好きにな「楽して結果を出す」方法について書きます。
私の実体験に基づいた自信をもってお伝えできるお話です。
実は漢字が苦手だったのです
大人としてはお恥ずかしい話なのですが、実は私がずっと漢字を書くのが苦手でした。
小中学生の時にちゃんと覚えていなかったこともあり、社会人になってからも「漢字が書けない」という状態が続いていました。
本は読むので、基本的に「漢字を読む」ことはできるのですが、自分で書くとなるとさっぱりでした。大学に進学して以降は、ほとんどの文書作成はパソコンになりましたので、漢字を書く必要性にも迫られることなく、さらに状況は悪化してしまいました。
ちょっとしたきっかけ
「漢字が書けない大人」だった私ですが、数年前に手書きの手帳を使い始めました。
漢字が苦手ですから、当然ですがひらがなを多用します。
自分しか見ないとは言え、なんだか見た目が情けない。
そこで、分からない漢字はスマホで調べて書くようにしてみたんです。
急ぎの記入ではない場合はコソコソとスマホで漢字を調べて、「漢字で書く」ことを意識的にやってみたのです。
そして数カ月後に明らかな変化を感じます。
「漢字が書ける」ようになっているんです。
調べた漢字が書けるようになったのなら、なんの不思議もないと思います。違うんです。
明らかに調べていないけれど、以前であったら絶対に書けないような漢字が書けるようになったのです。
感覚的に言うと、「えーっと、何だっけ」と2秒ほど悩むような漢字です。
2秒ほどでなんとなくの輪郭が浮かんできて、とりあえず書いてみると確かに書ける。そんな感じです。
私なりの考察
私の脳に何が起きたのか、自分なりに考察してみました。
以前から読んできた脳に関する書籍の影響は多分にあると思いますが、細かく出典をたどることができないので、私なりの考察とさせてください。
私の身に起きた変化は、まさにタイトルにある「脳の自動運転」によるものだと思っています。
手書きの手帳を使う以前も以後も、私が日常的に目にする漢字の量に大きな変化はないはずです。
さらに、私が手帳に書くために調べた漢字の数はたいした数ではありません。
何が変わったかといえば、私が漢字を目にする時の無意識的な態度が変わったのだと思います。
「読めればいい」ではなく「読めて書けるようになる」という態度で漢字を目にするようになったことこそが最大の変化です。
もちろん、それは「書けるようにするぞ」という意気込みの話ではありません。日々、実際に漢字を書き続けるという行動の話です。
その行動こそが、「脳の自動運転」を動かしたのではないでしょうか。
ちなみに、私自身の感覚で言うと、確かにスマホで漢字を調べて書くのは面倒です。しかし、調べる以上のスピードで書ける漢字が増えていくのです。努力して覚えているという感覚は全くないです。単に「書けない漢字は調べる」を習慣にしただけです。
やっと提案です
前置きが長くなりました。
「脳の自動運転」を活用するための提案です。
日頃から漢字を書きましょう。
元も子もない提案かもしれませんが、この効果は絶大です。
特に理科や社会の用語を漢字で覚えているでしょうか。多くの学校で、定期試験ではひらがなでの解答も正解として認められます。
「正解になるから、ひらがなでいいや」と考えてしまうと、漢字を覚えるための「脳」が反応しません。
さらに記憶の定着の話をすれば、記憶の定着は「結びつきの数」です。漢字で用語を覚えるのは少し大変かもしれませんが、漢字で覚えることでより記憶が定着します。
そして、漢字で覚えると、他の漢字も「見ただけで書ける」ようになるんです。それは本人の意思の努力ではなく、無意識化で行われている「脳の自動運転」で行われることです。
そう考えると納得できることがあります。
高得点をとる子の理科、社会の答案は「漢字で解答」されています。
点数の低い子の理科、社会の答案は「ひらがなばかり」の答案です。
日頃のノート、課題、メモ。そういった些細なところに漢字を使うだけで、「見ただけで書ける」という「脳の自動運転モード」は手に入るのではないでしょうか。
お子さんは、日頃から漢字を使っていますか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。