学校紹介:浦和麗明高等学校
2022年6月3日 Vol.938
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
浦和麗明高等学校をご紹介します
今日は浦和麗明高等学校の塾向け説明会に参加してきましたので、ご説明頂いた内容を私なりにまとめてお伝えしようと思います。
最終的に一番細かい情報や正しい情報は学校のウェブサイトをご確認頂ければ幸いです。
https://www.eimei-urawareimei.ac.jp/reimei/
去年まで浦和麗明高等学校と叡明高等学校は合同で説明会をされていました。
女子校から共学校になった浦和麗明高等学校。男子校から共学校になった叡明高等学校。
どちらも同じ学校法人なので合同で実施されていた説明会ですが、今年は別々に実施されています。
別々の実施で嬉しいのは「学校を見学できる」ところですね。
合同実施だと中間地点のホテルで実施されたりしていましたが、やはり学校と生徒の姿を拝見できるのは嬉しいです。
浦和麗明ステージⅡ
今日の説明会で校長先生をはじめ各担当の先生方が口を揃えて強調されていたのが「ステージⅡ」という言葉でした。
ステージⅠというのは浦和麗明高校の立ち上げ期ですね。新たな学校を立ち上げ、新規の入学生を迎える時期は卒業生や進学実績は女子校時代のものになります。 それが一期生を卒業させて、浦和麗明高校としての実績が出せるようになった今がステージⅡというお話でした。
国政教育部の創設
本年度から国際教育部を立ち上げて、学内でReimei English Gymという取り組みや海外研修などを充実させているそうです。
Reimei English Gym というのは放課後や長期休暇中に利用できるもので、DMM英会話などを生徒が活用できるようです。
また、カウンセリングなどを通じて生徒のモチベーションを維持する仕組みもあるとのこと。
こちらは部活ではないですが、部活とも併用できるので「ひとつの部」として見ると大きな一大勢力になっているというのはおもしろいですね。
海外研修や修学旅行などでの海外視察にも力をいれている印象でした。
「世界の中心を知る」というテーマの一環で、国連本部を見学している点などは興味深かったです。国連総会とかニュースで見ながら、「あぁ、あそこ行ったわ」とか言えるのってかなり格好いいなぁなんて思いながらお話を聞いていました。
海外視察の教養を「即効性はなくても漢方薬のようなもの」と表現されていた校長先生のワーディングセンスは素晴らしい。
総合的な探求授業
勉強面では総合的な探求授業のご紹介がありました。
1年次:化学を中心として、物理・生物・地学を含めた科学4領域を学習し、文系であっても理系の知識をしっかりつける
2年次:企業からの課題に取り組む「校内インターンシップ」や、「SDGsアクション」を通じて社会の課題を知る
3年次:これまでに得た知識を用いてDMM英会話で英語で発信
これも一筋の明確な意図をもった横断的でおもしろい取り組みですよね。
ただ英語がしゃべれて、海外に「お友達」ができてもそれだけでは人間性は深まりません。 自分の人間性を深めるための土台は、やはりベースとなる知識であり、それを統合する思考力です。
それだけの中身を備えてうえで、英語というインターフェイスを持つことができればそれほどに頼もしいことはないです。
部活も活発
野球:県大会ベスト8、テニス:インハイ優勝、バドミントン:関東大会出場、チア:全国大会出場
部活の活発さについてもPRポイントのようです。また、スポーツ専門のコースを設けていないので、あくまで勉強もしっかりやりながら、運動でも実績を残すことが大切なのだそうです。
入試関連情報
特進コースの募集停止
特進コースでの募集を来年度は停止するそうです。
その上の特選コース(Ⅰ〜Ⅲの3コースあり)のみとなるそうなので注意が必要です。 大学進学実績も順調に上がっているので、その流れの中での対応かと思います。
お兄さんやお姉さんがいて、2〜3年前のイメージをお持ちの保護者の方は、それよりやや高めで考えておくと良いのではないでしょうか。
高校入試ガイダンスを実施予定
学校説明とは別に、高校入試の勉強法などガイダンスしてくれる場があるそうです。
詳しくは学校のウェブサイトをご確認ください。
なんと参加者の満足度が94.8%。勉強方法で迷子になっている子やその保護者の方は参加してみてはいかがでしょうか。正直、私も参加したい。。。
入試時の「コースアップチャレンジ」の廃止
これ、良いと思います。
ちょっと聞くだけだと、「え?一度決まったコースは変えられないの?」と思ってしまうかもしれませんが、そうではないのです。
「コースアップ」については3月に実施する「クラス分けテスト兼コースアップテスト」に組み込むそうです。
私のような塾の人間からすると非常に理にかなった方法だと思います。
私立単願の生徒と、県立との併願の生徒の間での一番の違いは「入試の終わり」なんです。
県立を第一志望にする子は、私立単願の生徒に比べて約1ヶ月ほど受験期間が長くなります。
「それがどうした」と言われそうですが、これが結構な違いなんです。
基本的に勉強効率というのは、「それまでの学習量」に依存します。
つまり、受験の最終盤というのは「その子の学力」が最も伸びる「おいしい時期」なんです。
まわりも同じなんで、あまり気づかれないですが、「その子」をずっと観察してると良く分かります。
受験生は最終盤に一番伸びます。その時期が「1ヶ月」違うって、かなり違いです。
入試で「コースアップ」をしてしまうと、1月で入試が終わってしまいます。
コースアップを3月まで伸ばすことで、少しでも生徒の学習継続を促そうとしている制度ではないでしょうか。