2022年5月31日 Vol.937

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。 塾長の関口です。

試験の点数があがらないのは「学力」のせいばかりではない

つばめ学院は学習塾なので、当然ながら「成績があがらなくて」というご相談を入会面談の時にはたくさんいただきます。

その「成績があがらない」というお話なんですが、どうも「学力」だけによるものだと考えている生徒が非常に多い気がしています。 もし成績が「学力」によるものだけであると、塾の授業が分かりやすいとそれだけで成績も上がりそうです。 しかし、なかなかそうはいかないんです。もちろん、成績を上げる要因が「学力」だけではないからです。

スケジュールでの要点は何か？

試験の点数が悪い子の多くは「試験日程」に対する意識が非常に低いです。残念ながら。 逆に言うと、この意識を変えるだけで点数を大きく変える可能性が出てきます。つまり、ここが伸びしろとくわけです。 では早速、次の期末試験について考えてみたいと思います。 次の期末試験はいつでしょうか？ この質問に生徒がそもそも答えられるかどうかが重要です。

正解は6月30日からです。 大和中と和光二中の期末試験までは、あと一ヶ月ということになります。 残りの1ヶ月をどう有効に使えるかがポイントになりそうです。

6月30日の一週間前は6月23日(木)です。 この日までに学校の提出課題を終えるようにしたいので、いまから学校の課題を進めておく。 これで良いでしょうか？

もちろん良いのですが、落とし穴があります。 6月11日(土)〜6月17日(金)の期間の勉強時間はほとんど期待できない子がいます。 どんな子か想像できますか？

「強い運動部」に所属している子です。 「部活大好き埼玉県」には「学総」と呼ばれる大会があります。平日の昼間に連日、部活の試合を行うイベントです。 お子さんが所属している部が強い運動部であれば、この期間は部活に相当な時間を費やすことになります。逆に文化部であれば、学校の授業はほぼ自習。帰りも早く、勉強に使える時間が増える時期です。 つまり、個々の生徒がおかれた状況で最も大きな差が発生する時期なんです。 それを前提に計画をたてないと、「こんなはずじゃなかった」が容易に発生します。

中3生については、更に修学旅行の考慮が必要です。 大和中(6/4土〜6/6月)、和光二中(6/6月〜6/8水)の日程は普段とは同じ計画はできません。

どう対処する？

その上でどう対応するべきかをお伝えします。

運動部に所属する中1・中2生は、 6/10(金)までに勉強のピークを1つ持ってこられるとかなり良い準備になりそうです。 ピークと言うは「それまでに学校でやった内容のワークを終わらせる」という意味です。仮に6/11と6/12の週末を活用できなかったとしても、翌週の学校は自習ばかりで進捗はほとんどないはずです。

文化部に所属する中1・中2生は、 おそらく一番時間に余裕のあるグループですが、6月13日(月)までにどれだけ学校のワークを進めておけるかがポイントになるはずです。更にこのグループは「学総期間」の計画を立てておくかが非常に重要です。 学校での「自習」が多くなり、帰宅後の時間も長くなります。その中で「何をどうする」かを事前に決めておけると実施のハードルは一気に下がります。せっかくの時間を行きあたりばったりで無為に過ごすことは避けたいですね。

運動部に所属する中3生は、 一番時間の制約が多いグループのはずです。6月18日(土)-19日(日)の週末にどれだけ追い込めるかが勝負です。翌週末まで時間が経ってしまうと文化部の子と大きな差がついてしまうことを認識しておくべきです。(大会で負けたショックを引きずる時間は、残念ながらありません) 19日(日)は第2回の北辰テストの実施日でもあります。 「部活を引退した直後にテストまで受けたんだから頑張った」とは言えません。帰宅してからもうひと頑張りが必要です。

文化部に所属する中3生は、 修学旅行後の「切り替え」が一番のポイントです。運動部の子は引退するまでは「部活優先」になります。しかし、引退した後は夏休みも含め「部活」に注いだ体力を勉強に集中させることができるようになります。一歩先にロケットスタートを切るかどうかは、6月11日(土)-12日(日)の週末にかかっています。もちろん、北辰テストを受ける子は帰ってからもうひと頑張りが大切です。

生徒達には良く言います。 「誰だって一生懸命生きてるんだ」と。 誰もが自分の置かれた立場で「自分なりにできることはやっている」のです。 だからこそ、そこからもう一歩踏み込んで行動を起こしてもらいたいのです。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。