Y方式
2022年5月12日 Vol.931
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
今日のブログではつばめ学院の教室の様子をお伝えします。
偉大なる実行者「Yくん」の名を冠する「Y方式」をご紹介しようと思います。
「宿題忘れ」という永遠の課題
学習塾と切っても切れない永遠のテーマの1つが「宿題をしてこなかった子の対応」です。
私は「宿題忘れ」という言葉があまり好きではないんです。
だって、「忘れ」てるわけないし。
毎週、毎週、それは律儀に必ず宿題を出すのが塾ですから。
うっかり忘れるなんて、有り得ないですよね。
単に「やってきてない」だけですから。
そんな愚痴を書いても仕方ないので、先に進めます。
つばめ学院で「宿題をしてこなかった子」の対応は決まっています。
「居残って、やり終えてから帰る」です。
だから、私が変に怒ったりすることもないです。
笑顔で「じゃあ、やりきってから帰るんだよ」と言うだけです。
(それはそれで”怖い”というご意見もいただきますが、、、)
宿題は生徒のもの
そもそも、宿題は「生徒のもの」です。
私が何かしてあげられるわけもないのです。
たまに、宿題をしてこなかったのに、必死に理由を説明する子もいます。
この1週間、自分がいかに忙しくて、さらに予期せぬトラブルに巻き込まれてしまったことを、それは丁寧に説明してくれます。
でも、私はなにもできません。
だって、その子の演習量は「足りない」ままですから。
別に「しょーがないな」と言って、許して(?)あげても良いですけど、別にそれでその子の演習量が補えるわけではないです。
私のための宿題で、私が我慢すれば済む話なら、忙しい子にはちょっと「おまけ」して許してあげちゃうんですけど、そうはいきません。
宿題は「生徒のもの」ですから。
やっとYくん
前置きが長くてすいません。やっとYくんの「Y方式」です。
この「Yくん」なんですけど、なかなかのツワモノです。
塾に入ってから、全く宿題をしてきません。
どう見ても「やってくる気」がないんです。
だから、毎回の授業で居残りします。
授業して、居残りして、そして帰る。もう、それがルーティンなんです。
どのぐらい「やってくる気」がないかと言うと、
私が宿題の確認をしようとして、「えーっと、Yは今日までの宿題やって・・・」
「やってません」
食い気味に返事するんです。絶対にやってくる気ないですよね。
そこで提案してみます。
「あのさ、、、Yはどーせ宿題やってこないじゃん」
「はい。やりません。」
「(即答かよ)。。。じゃあさ、どうせ毎回居残るなら、毎回”次の宿題”やって帰るのはどう?」
「???どういう事ですか?」
「んとね。今日は数学の授業じゃん。だから、終わったら次の英語の宿題を終わらせて帰るの。で、3日後に英語の授業に来るよね。そんときに、今日の数学の宿題を終わらせて帰る。そうすると、授業して居残りして宿題するリズムは変わらないんだよ。」
「確かに、変わらないですね。」
「しかし!大きな違いがあるんだよ!!この方式に切り替えると、これまで”宿題忘れのY”だったものが、”事前に宿題を終わらせる模範生Y”に変わるのだよ!!!」
「はあ、、、やること変わらないならそれで良いっす」
それ以来、Yくんは授業が終わると3日後の納期の宿題を事前に終わらせて帰ることになりました。
誰よりも早く宿題を終わらせる「Y方式」。
偉大な発明だと思うのですが、いまのところこれを実行してくれるのはYくんだけです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。