忘れ物はどうする?:つばめ学院の教育方針

2024年3月8日 Vol.984
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。

今日は在籍生の保護者も意識して書こうと思います。
今日のテーマは「忘れ物」についてです。

忘れ物は取りに帰る

つばめ学院では設立以来「忘れ物があったら取りに帰る」というルールを運用しています。
ここで言う「忘れもの」の対象は、
テキスト(答えと別冊テストを含む)、ノート(授業ノートと宿題ノート)、筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム、赤鉛筆または赤ペン)です。

多少弾力的に運用していますが、基本は「取りに帰る」というペースを大切にしています。
100分の授業で来た生徒が、テキストを取りに帰ったせいで、最初の50分を使ってしまったということもありました。

書くと「つばめ学院はずいぶんと厳しいな」と感じる方もいると思います。
しかし、私はこの「取りに帰る」ルールは塾としての誠実な対応だと思っています。今日はその理由についてお伝えします。

学習効率にはグラデーションがある

生徒が「消しゴムくらい貸してくれたら良いのに」と思う気持ちはよく分かります。
しかし、そこには理由があるんです。

保護者の皆様に想像していただきたいのです。
もしお子さんが塾に来て、最初から最後までずーっと寝ていたらどうでしょう。
少なくともテストの点数が上がることはないと思います。(もし上がっても、塾のおかげではないですよね。)
それではせっかく来てくれている生徒や保護者の期待に応えることができないので、私達は生徒を起こして励ますわけです。

では、授業をしている教室が驚くほどうるさかったらどうでしょうか。
たまたま塾の前の道路で工事が始まって、授業の最初から最後まで「ガガガガガ!」と教室内にまでその音が響いているのです。
ずっと寝ているよりはマシかもしれないですが、生徒の学習効率が著しく低下することは間違いないです。

では、「部屋が暑すぎたりしたら?」「先生の声が聞き取りにくかったら?」「お気に入りのペンケースが汚れていたら?」学習効率を下げる要因は無数にあります。
そして、その下がり具合は要因にもよるし、個人差もあることです。

自分の持ち物が揃わないという状況がつくる学習効率の低下はどの程度でしょうか。
それほど大きくないと思うかもしれませんが、それでも地味に効率を下げ続けます。

忘れ物を放置するのは不誠実

別の例え話をしますね。

整体院に行って施術を受けるとします。
一通りの施術が終わった後に、「このツボ肩こりに本当によく効くんですよ。ま、男性に対しては半分程度の効果ですけどね。」と言われます。
私は男性として、「おい!」とツッコミを入れると思います。
「そういうことは最初に言えよ!」ということです。

だから私は最初に言おうと思っています。
「忘れ物をすると学習効率下がりますよ」と。
何年も通い続けて、授業料を払い続けて、それでも成績が思うように上がらなかったら生徒も保護者も嫌だと思うのです。
しかし、その生徒がずっと忘れ物ばかりしていると、そこに原因があるかもしれないのです。
その相関関係は確実にあります。それを知っておきながら放置するというのは不誠実だと思うのです。

だから忘れ物があったら、生徒が嫌な顔をするかもしれないですが、取りに帰ってもらいます。そこで生徒も保護者も「嫌な思い」をすると思いますが、そういう形の誠実さもあると思っています。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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