塾でやってる「効果的な勉強法」を教えます
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
最近、学習塾の役割が大きく変化していると感じます。以前は「わかりやすく教える」ことが主目的でしたが、現在は「適切に勉強をさせる」ことが重視されています。この変化の背景には、AIを用いた個別最適化カリキュラムや分かりやすい授業動画が容易に利用できるようになったことがあります。当然のことながら、つばめ学院でもこれらのツールを最大限に活用しています。
では、「適切に勉強させる」とはどのようなことでしょうか。具体的な方法をいくつかご紹介します。
学習の進め方のコツ
例えば計算問題においては、特定範囲の問題を全問正解できるまで繰り返し演習することを指します。「同じ問題であれば常に完璧に解ける」という状態を作ることが非常に重要で、かつ多くの生徒が苦戦するポイントです。もし全問正解できないのであればその理由を明確にし、その原因を克服するために練習を重ねます。
次に、英文法や英単語の学習では、過去に学んだ内容を確実に覚えているか定期的にチェックし、うろ覚えのものを発見した場合は復習を行います。忘れかけた知識を再度学ぶことで、定着度が大きく向上し、学習効果が高まります。つまり、ここで重要な点は「どう教えるか」ではなく、「この子は何を忘れかけているか」を的確に把握することです。
集中力に関するコツ
次に集中力を継続する方法について具体的に説明します。まず、勉強を始める時に「スイッチが入らない生徒」への声がけの方法をお伝えします。生徒が落ち着いて取り組めるように、声のトーンを落としてゆっくりと明確に指示を出し、「今取り組むべき問題だけ」に意識を集中させます。例えば、「どの問題からやる?第1問の(3)だね。まずは問題をノートに写すよ」と指導します。
まずは「生徒の手を動かす」ことが優先事項になります。この時に声を荒げたりして生徒の「感情」に響くような言い方はあまり良い結果にはつながらないことが多いです。
途中で集中力が切れた子に対しては、問題を細かく分割し、先生との接点を増やします。「じゃあ、まずこの3問だけ5分で解いてみて。全問正解を狙ってね。できたら一緒に丸付けしよう」と提案し、生徒のモチベーションを維持します。
やってもらう問題数やレベルは大きく譲歩して良いので、「全問正解」にチャレンジさせることがポイントです。「全問正解」というのは勉強に緊張感を持ち込むマジックワードです。どんなに優れた教材や動画であっても、取り組む本人がいい加減にやってしまえば全く意味がありません。しかし「全問正解」という緊張感を持って取り組んでもらうと、その学習効果は大きく上がります。
宿題に関するコツ
一度学習した内容は時間をおいてから復習して初めて定着します。その役割を担うのが宿題です。宿題ができない子の多くに共通することは「見通しの甘さ」です。これに対しては必要に応じて先生が関与します。「いつやるか」を一緒に明確にし、約束を交わします。「明日の夜に家でこの宿題をやってね。明後日の塾の授業でできたか聞くから。できていなかったら、その後残って頑張ろう。集中してやれば1時間はかからないはず」と伝え、やるべきことは必ずやってもらうことを伝えます。このような方法で、生徒の集中力を継続させ、効果的な学習をサポートします。「次回の授業までにやる」という一週間の期限で正しく対応できる子については問題ないですが、そうでない生徒に対しては早い段階でチェックポイントを設けることが重要です。
つばめ学院には「勉強をわかりやすく理解してもらう」ための具体的な知見があるだけではありません。「勉強を効果的に進める」ための具体的な知見が数多くあります。
ぜひとも今日のブログでご紹介した内容をご家庭での声がけにもご活用いただければと思います。
もしお子さんが「なんとなく」で勉強しているのであれば、きっと効率が変わるはずです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。