明日の自分は他人ですか?
2022年7月15日 Vol.950
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
大変恐縮ながら、本日の更新をもってブログ更新をしばらくお休みします。
つばめ学院は7/21〜8/31の期間で夏期講習を実施します。夏期講習期間中はブログの更新をお休みして、全ての時間を生徒の学習支援に費やすつもりです。
9月になりましたらまた更新を再開する予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
毎日学習プリントを見て思うこと
つばめ学院では「毎日学習プリント」というものを毎週配布しています。
一週間で毎日少しずつ勉強してもらえるように、英語(単語練習)・数学(計算)・国語(漢字練習)のプリントを配布して毎週回収しています。
こういったプリントを配布すると人によってその精度にかなりのばらつきがあるのが興味深いところです。
ちゃんと言われたやり方を守って取り組む子もいれば、出せば良い、と割り切っている子もいます。
「出せば良い」の子のプリントは本当に悲惨です。あまりにひどいものは再提出させますが、それにしても、殴り捨てるように書いた字からは「めんどくせぇ〜〜〜〜」という叫び声が聞こえてきそうな迫力です。
そもそも「めんどくせぇ」とか「意味ない」と思っている子に、「ちゃんと書け」とか「丁寧にやれ」と言って再提出を命じたところで、実は手遅れだったりします。
言われた子は「めんどくせぇ」と思いながら、文句を言われない程度に丁寧な字で書き直して提出するだけです。その再提出の作業に学習効果はありません。ゼロです。
そんな事を考えながら、今日の授業で「毎日学習プリント」について生徒達の前で話をしました。
「頭が悪い」ということ
えーっと、今日はですね。
「頭が悪いやつ」について話します。
あ、勘違いしてほしくないのですが、「勉強ができないやつ」じゃないです。「頭が悪いやつ」の話ね。
何が違うのかは、聞いてればわかります。
で、「毎日学習プリント」が今日の題材ね。
「毎日学習プリント」めんどくさいよね。うん。分かる。分かって出してるから(笑)
みんなは、どうやってやる?
毎日学習プリントの漢字練習とか英単語練習あるじゃない。あれを「最速で終わらせようとするやつ」とか「誰かと話しながらやるやる」とか「テレビみながらやるやつ」とかいるじゃん。
いや、「いた」としよう。
そういうやつって、本当に「頭が悪い」と思うのよ。自分で労力割いて、自分に得すること何もしないから。「ただ言われてるからやる」って発想ね。
よく考えて欲しいんだけど、あの漢字練習とか英単語練習って、どんなに最速で終わらせても30分くらいはかかると思うんだよ。君たちの人生の貴重な30分ね。
もし、「この単語を覚えよう」とか「この漢字を覚えよう」とか意識して集中してやると、これが40分とか50分になるかもしれない。一気にやると大変だし、少しずつやるほうが記憶の安定もするから毎日に分けてやるわけね。
あ、「毎日学習プリント」ってそうい意味のネーミングね。
「最速で終わらせる」ってやる場合、確かに30分で終わるけど何も残らないじゃん。
でも、覚えるべき単語や漢字はあるわけ。で、試験前なのか受験前なのか分からないけど、今覚えなかったやつは、どっかで覚えるはめになる。
毎回、イライラしながら30分をドブに捨てて、あとでまた時間使って覚え直すの。
バカじゃね?
だって、わざわざ時間使って何の意味もない「作業」をして、あとでまた時間と労力使って同じ成果をとろうとするんだから。
明日の自分
なぜこのような事が起きるのか。
今日の授業では「明日の自分」を使いました。
「毎日学習プリント」をただの作業にして最速で終わらせようとする子の気持ちは良く分かります。中学生の私は間違いなく同じことをしたと思います。
過去の私を振り返りつつ説明します。
人は「明日の自分」が「他人」になってしまうと、どんどん今の自分本位の行動になってしまいます。
しかし「早く終わらせたい」「めんどくさい」と自分本位な行動をとった結果で迷惑を被るのは、実は「明日の自分」だったり「一年後の自分」なんです。
「明日の自分」に迷惑をかけたい放題の行動をしていれば、当然ながら「明日の自分」は「今日の自分」からの迷惑に悩まされます。「一年後の自分」は一年分の迷惑を被り、そのさきは雪だるま式に負債が大きくなります。
決して難しい話ではありません。難しくない話を理解しようとせず、ただ目を背けて、今日の自分だけを優先する姿を、少し強い表現で「バカ」と伝えました。
「その行動」によって損するのは、先生でも親でもなく、将来の自分であることを少しでも理解してもらえればと思うのです。
もちろん「すぐに理解しろ」と言うつもりもありません。理解できなくても良いです。「知っておく」だけでも意味があります。いつか、なにかのタイミングで「あぁ、このことか」と気づいてくれる子がいれば、私が話した意義は十分にあるはずです。
お子さんは「明日の自分」を大切にしていますか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。