挨拶しないと成績が伸びない理由
2022年7月5日 Vol.947
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
今日は少し厳しい内容を書きます。厳しい内容ではありますが、読んで頂いた方にメリットのあるお話になるはずなので、最後までお付き合いください。
素直さに勝るスキルなし
数年前のことになります。
宿泊型の塾の経営者研修に参加したことがあります。そこで、私なんかよりも遥かに大きな塾を経営されていたり、遥かに長い経験をお持ちの塾長といろいろなテーマでお話をしました。
その中で「成績が伸びる生徒のタイプは?」というテーマがあったのですが、この点についてその場にいた全ての先生が同じ回答をしたことが印象的でした。
それが「素直な子」です。
「素直な子」を私なりに解釈するならば、「言われたことをそのままやろうと努力する子」です。
よく「言われたことをやるだけ」という表現がありますが、勉強の世界ではそれが難しいのです。
いや、社会に出てからも意外と「言われたこと」をできない大人は多いかもしれません。
言われても、面倒くさかったり、納得いかなかったり、他のことを優先したかったり。理由は様々ですが、「そのままやろうとする」には努力が必要です。
ここが大切なポイントですが、経験豊富な塾経営者の多くがこの「素直さ」を成績向上の要だと考えているのです。
成績は態度の後で変わる
私は毎年、塾で受験生の成長を見てきました。
毎年必ず数人は「本人も信じられないような成長」をしてくれます。
そして、その子達には必ずその前兆があります。
急に敬語を使うようになる。毎回の遅刻が嘘のようになくなる。字が丁寧になる。はっきり聞こえる声で挨拶するようになる。
そういう事が必ず起きます。
必ずです。
それは、その子達の意思表明に他なりません。
「やれることはなんでもやります」という意思の表明です。そういう意思のもとに大きな成長は訪れます。
いや、そういう意思を持ったことが大きな成長なのだと思います。
なぜそうなのか
ここまでのお話では、「ではなぜそれが成績に関係するのか」というお答えになってはいないと思います。
その理由について説明します。
例えば英語の指導でよく言われるのが「音読」の効果です。非常に効果のある学習法で、私は塾生達に30回は音読するように伝えています。
しかしこれを実行しようとすると疑問が湧くはずです。
「30回?なんで?10回じゃだめなの?」
どうでしょうか。
大切なポイントは、30回か10回か。それを判断する材料を学習者の方は持ち合わせていないことです。
考えても判断のつかない事を考えて、多くのケースで「自分のしたい方」を優先します。
冷静に考えるならば、10回で済むならそもそも私も「10回」と言います。30回が必要だと判断するから30回と言っているのです。
そして音読の回数が10回になると効果が実感できなくなります。
「え?音読、意味なくね」
となり、やらなくなり、当然ながら結果は推して知るべし。
挨拶をする。字を丁寧に書く。正しい言葉遣いをする。時間通りに来る。etc…
そのどれもが「成績との関係がはっきりしない」ものばかりです。そして、それを愚直に実行すると言うことは「できることを全てする」という意思表明なんです。
そういう「意思」を持っている子は、指導者が考える「最も効率的な学習」を吸収することができるはずです。
そして、その「黄金の羽根」を手にした子達は毎年のように大きな飛躍を遂げています。
意味のない(と思える)ことにしっかり取り組めることが結果につながることもあります。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。