何のために塾に通わせますか?

つばめ学院は「生徒全員にとって価値ある経験を提供する」ことをしたいと考えています。

今日はその「生徒全員」という部分に関わるお話を書こうと思います。

コロナ禍の影響もあり、塾の業界でも「オンラインセミナー」がとても多くなりました。

オンラインの手軽さもあり、私も以前よりずっと多くのセミナーに参加できるようになりました。

塾のニーズはどこにあるか

あるセミナーでお話を聞いて私が違和感を持ったお話から始めます。

誤解のないように書いておくと、私が正しくて他が間違っている。ということではありません。

良い悪いではなく、「考え方やポイントが違う」という事なのだと思います。

そのセミナーで聞いたのは「塾に対するニーズ」についてです。

・塾に「教育」を求めるニーズも確かにあるかもしれないが、それよりも「受験で合格する」ことに対するニーズの方が多いはず。

・したがって、塾はしっかりと受験に対する知識やテクニックを充実させることが大切でである。

大雑把にまとめると、このようなお話でした。

私もこの内容には大きく賛同しますし、受験に関する情報(高校入試も大学入試も)をしっかりと得る必要があると感じています。

唯一の違和感

ただ、1点だけ違和感を感じたことも事実です。

その違和感は「塾へのニーズは受験での合格(成績向上)が一番多いはず」というお話です。

私も以前はそう思っていました。しかし、いまは違います。

これをお読みのみなさんはいかがでしょうか。

お子さんを塾に通わせるのは、本当に「成績を上げたいから」や「志望校に合格したいから」ですか?

本当にそうでしょうか?

私が教室で生徒と向き合って、保護者のお話を聞いて、その中で確信している事があります。

世の中で一番多いニーズは「我が子に勉強を頑張って欲しい」です。

もちろん、その先に成績が上がったり、志望校に合格したりという結果を期待させれる事は多いです。

でも「これがないと通わせる意味がない」のは、「勉強を頑張る」ではないでしょうか。

こんな我が子は嫌だ

想像してみて欲しいんです。

「塾に通ったおかげ」で、お子さんは毎日ゲームざんまい。家では全く勉強しないし、する気配もない。

でも、塾のおかげで成績はガンガン上がる。

そんな状況を喜ぶ親はいないと思います。

私だって子を持つ親の1人として、我が子がそんな状況になったら腹が立ちますよ。

つばめ学院に通う生徒の保護者の皆様は、「我が子が勉強するようになった」事を一番喜んでくれます。

成績が上がるのは、あくまでその「結果」として、です。

もちろん、「頑張ってはいるけど、それでも苦労する」という事だってあります。

しっかり頑張っているけれど、思うように成績が伸びていない場合です。

この時の授業料は無駄でしょうか。

そんな事ないと思います。「頑張っている」という自覚があるなかでの悩みはとても意義があるはずです。

もちろん、頑張っていると思っていても、「もっと努力が必要」という事もあるでしょう。「やり方が悪かった」という事もあるでしょう。

いずれにせよ、「しっかり頑張りながら考える」ことが大切です。その中で見つけた答えこそが大切なのではないでしょうか。

私は生徒達に、高校受験や大学受験といった「たかが受験ごとき」で手を抜いたり、ズルをするような人間にはなってほしくないです。

保護者の皆様も同じだと思います。

うっかりすると忘れてしまうかもしれません。

「塾に通わせたら成績があがる」

そういうご期待があることは十分に承知しているつもりです。

しかし、それでも本当のニーズはそこにはない。と言いたいのです。

やや格好つけた言い方をすれば、それが私が日々の中で感じる「声なき声」を集めた結果です。

どの保護者の方も、「ただの数字」を喜んでいるのではないはずです。「頑張った結果としての数字」を喜び、誇らしい気持ちになっているのではないでしょうか。

「生徒を正しく頑張らせる」

それが、全ての生徒・保護者に喜んで頂けるニーズへの回答なのだと思います。

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